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"七種をじいじばあばにおそわる日"俳句小屋の展示を入れ替えました(2024.02.22)

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先月末に俳句小屋の展示作品を入れ替えました。 展示作品から、数点ご紹介いたします。 "七種をじいじばあばにおそわる日" 小5女子ちゃん 七草をスラスラいえるようになると、うれしいですよね!^^ 1年の無病息災を祈り、正月料理や祝い酒で疲れた胃を休めるといった意味合いで食される七草粥。 当園では1月6日に七草粥の試食会を行い、1月いっぱい春の七草を展示していました。 最近では、七草おはぎ、七草せんべいといったスイーツも出ているそうで、ぜひ来年こそは食べてみたいな~と思っています。 本来の趣旨とは少し違う気もしますが・・・^_^; (こちらは七草の一つのセリ)   "白梅やきのふと違ふけふの吾" みよ (はくばいやきのふとちがふけふのわれ) 何か様子が違うなと思っていたら、変わっていたのは自分の方だった、なんていうことありますよね。同じ花を観るその時の気持ちも変わるのですね。 ウメの作品は1月最も多く寄せられました。      "早梅や香りほのかにしみるかな" よしひろ "日をうけてはや白きこと雪月花" こまち "植物園彩を配りて梅の花" 秀徳 "夕暮れの家族の足音梅白き" "水滴のひかりて雨後の濃紅梅" 政弘 "紅梅の一輪なれど見頃かな" 英世 梅園では早咲きの品種が1月上旬から咲き始め、ホームページ等で紹介するよりも先に、来園者の方が今年一番のウメの花を見つけられていました。 万葉の時代から数多くの和歌に詠まれてきたウメが、21世紀になってもこうして詠まれていると考えると感慨深いものがありますね。 梅園にはまだ蕾がある品種もあり、もう少しの間、観梅を楽しめそうです。 (紅白に咲き分けるウメ‘思いのまま’ 2月22日撮影) 今回の展示の様子です 俳句の展示は、当園で句会を開かれている「植物句会」松尾康乃先生のご協力のもとに行っており、約1か月おきに入れ替えています。俳句は野草園休憩所(俳句展示スペース)と、緑の情報館1階のポストで受け付けています。初心者の方も大歓迎です。みなさんのご投句を、お待ちしています! ※今回展示している俳句の一覧です。 <俳句係 M>

"冬の日の植物達の生きる音"俳句小屋の展示を入れ替えました(2024.01.20)

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昨年末に俳句小屋の展示作品を入れ替えました。 展示作品の中から、数点ご紹介いたします。 "冬の日の植物達の生きる音" 千 (ふゆのひのしょくぶつたちのいきるおと) 空気がピンと張って澄んだ冬の日は、音もよく通りますね。 音がしても意識していないと耳に入らないもので、野鳥観察の方とお話をすると、私の聞いていない小さな鳴き声を聞きわけていらっしゃることに、驚かされます。 最近、植物も動物とは違う方法でコミュニケーションを取り合っていることがわかってきたという番組があったのですが、もし植物達の声が私たちにも聞こえたら、うるさくて仕方ないかもしれませんね! ^^; "花八つ手神々しきや銀細工" とうこ (はなやつでこうごうしきやぎんざいく) 手のひら状に裂けた大きな葉からテングノハウチワの別名があり、厄除けとしても植えられるヤツデの木。 日当たりのよくない家の北側や物陰でもよく育ち、雄花から雌花へ性転換するといった特徴も持っています。 幾何学的な構造の整った花と合わせると、どことなく神秘的に見えてきますね。 (ヤツデの花) 今回の展示の様子です 。 寒い時期にも関わらず、たくさんのご投稿ありがとうございます。 本年も俳句コーナーをよろしくお願いいたします!! 俳句の展示は、当園で句会を開かれている「植物句会」松尾康乃先生のご協力のもとに行っており、約1か月おきに入れ替えています。俳句は野草園休憩所(俳句展示スペース)と、緑の情報館1階のポストで受け付けています。初心者の方も大歓迎です。みなさんのご投句を、お待ちしています! ※今回展示している俳句の一覧です。 <俳句係 M>

"どんぐりのころがる先に出会いあり"俳句小屋の展示を入れ替えました(2023.12.20)

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11月末に俳句小屋の展示作品を入れ替えました。 11月はひと際たくさんの投句がありました。展示できなかった方、申し訳ありません。 展示作品から、数点ご紹介いたします。 "どんぐりのころがる先に出会いあり" とんがり 秋にナラやカシのそばを歩いていると、時々ドングリが落ちた 音が聞こえますね。 落ちたあとのドングリの行き先に思いを巡らせるのも、いいものですね。     "どんぐりのクラブ楽しいなうれしいな" 山本あやな "どんぐりがたくさんあってあそびたい" 阿比留快人 "どんぐりやもみじいっぱい美しい"  莉央 どんぐりクラブって、あるんですね。 響きからして楽しそうですね^^ 使う用途がなくても、不思議とドングリって集めたくなるんですよね・・・ デジタルがあふれている今、ドングリを集めて笑顔になる子どもたちを見るとどこかホッとします。   (緑の相談所に展示しているドングリの作品) "冬が行く生きている全てまた生きる" タナワット 私はうまく読み取ることができなかったのですが、松尾先生によると「冬が去ると、また植物が芽吹いて、動物達は活動を始める」といった意味かなということでした。 「なるほど~!」ですね。 今年は外国の方のものと思われる投稿も増えました。 俳句で表現することも交流のきっかけになると思いますので、ぜひこれからも挑戦していただきたいですね^^ (様々な言語の投稿があります) 今年最後にご紹介する作品はこちら!  "柿よりも濃く色づきて柿落葉"  政弘 (かきよりもこくいろづきてかきおちば) 黒ずみや黄色が混じるカキの落葉。 光沢があり、モミジとはまた違った趣があります。 葉が落ちて実だけ残ったカキの木を見かけるようになると、紅葉の季節も終わり、本格的な冬の到来です! (ケーブルカーの昇降口から見えるカキ) 今回の展示の様子です。  俳句の展示は、当園で句会を開かれている「植物句会」松尾康乃先生のご協力のもとに行っており、約1か月おきに入れ替えています。俳句は野草園休憩所(俳句展示スペース)と、緑の情報館1階のポストで受け付けています。初心者の方も大歓迎です。みなさんのご投句を、お待ちしています! ※今回展示している俳句の一覧です。

"秋晴れに照らされ光る笑顔かな" 俳句小屋の展示を入れ替えました(2023.11.21)

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10月末に俳句小屋の展示を入れ替えました。 展示させていただいた作品の中から数点ご紹介します。 "秋晴れに照らされ光る笑顔かな" きゃな (あきばれにてらされひかるえがおかな) 若さあふれるさわやかな作品ですね! こんな句を詠みたい、いや、詠まれてみたい(笑)、そんな気持ちになりました~^^   "薹立ちて現世見納め龍舌蘭" はなこ (とうたちてげんせみおさめりゅうぜつらん) 夏からアスパラガスのような花茎をニョキニョキ伸ばし始めたアガベ‘ジョーホーク’(リュウゼツラン属)が、今月初頭にようやく開花しました。 開花までに長い年月を要し、花をつけた後にはその株は枯れてしまうというアガベ。 Century plant(世紀の植物)の別名があり、なんと温室のスタッフもアガベの花を見るのは初めてなんだそうです。 何度も見られることのない珍しい花ですので、園にお越しの際は是非ご覧ください! (ちょうど天井付近まで花茎を伸ばしたアガベ 11月13日) "人住まぬ家に灯火烏瓜" みこ (ひとすまぬいえにともしびからすうり) 空き家を覆ったカラスウリの実は、まるで家主不在を知らせるようですね!? 晩秋に葉の落ちた枝に吊り下がり、冷たい風に揺れるカラスウリの実。 むかし通学路で見かけたような、どことなく切ないような懐かしいような…そんなノスタルジーを感じます^^ 増えすぎると困りものですが、花も実も見どころの多い植物ですよね。 (看板の装飾に使用しているカラスウリの実) (8月頃開花するカラスウリの花) 今回の展示の様子です    俳句の展示は、当園で句会を開かれている「植物句会」松尾康乃先生のご協力のもとに行っており、約1か月おきに入れ替えています。俳句は野草園休憩所(俳句展示スペース)と、緑の情報館1階のポストで受け付けています。初心者の方も大歓迎です。みなさんのご投句を、お待ちしています! ※今回展示している俳句の一覧です。  <俳句係 M>