七夕飾りのその後(2016.08.03)





この度、植物園でもブログを始めることとなりました。
今までも「What's New(新着情報コーナー)」でお知らせをしてきましたが、ブログでは、「新らしいモノ」に限らずに植物園のさまざまな出来事を、記載者の感想なども交えながら自由に発信していきたいと考えています。
時には「植物園と関係あるの?」という話題もあるかもしれませんが、ブログということで大目に見ていただければありがたく思います。


さて、第1号ということで何をお話ししようかと考えましたが、先月園内で行った「七夕飾り」のその後についてお伝えします。





今年も植物園では七夕飾りのタケを用意して、6月下旬から7月初旬までの間に来園者のみなさんに願いを書いてかけてもらいました。
この企画 、植物園ならではの趣向として、紙の短冊のほかに「タラヨウ」の葉っぱを短冊として準備しました。
「タラヨウ」の木は、別名「はがきの木」とも呼ばれるように、葉っぱの表面を固いものでひっかくと、タンニンが反応して見る見る間に書いた文字が黒く浮き出てきます。
葉の厚く簡単に破れないため、まさに短冊にうってつけの葉です。




写真のように、今年もたくさんの短冊をかけていただきました。




7月の10日の休園日に、職員で一つずつはずしました。




こんなにたくさんありました。数えると505枚!




みなさん、どんなお願いをされているのでしょう・・・・・・・


・いつまでも家族みんなが仲良くいられますように!!
・早く地しんがおさまって、みんながもとの生活にもどれますように
・パパだいすき げんきになってね
・いつもおかしに囲まれますように!
・大金持ちになりますように
・なわとびが100かいとべますように
・運命の出会いがありますように
・ともだちとなかよくなりたいです
・成績1位! 頭がよくなりますように
・ままだいすき
・てつぼうがじょうずになりますように
・げんきにがっこうにいけますように  などなど・・・・・・


子どもたちの願いは昔から変わっていないようですね。何だか安心しました。


短冊を読んでいくと、ほんとうに、一枚一枚に大切な思いが込められていることを感じます。
ついては、「みなさんの願いがかないますように!」、「みなさんの願いがきれいに花開きますように!」ということで、まずは、私たち職員で1枚づつ火にくべてきれいな灰をつくりました。
そして、このみなさんのエネルギーが詰まった灰を、7月の園内花壇の植え替えの時に、花咲爺さんよろしく畑にまいて、他の肥料といっしょに畑の中にすき込んだのでした。




そしてこれが、みなさんの願いが込められた花畑で育ったヒマワリたちです。
小さな苗がどんどん大きくなり、1週間くらい前から花を咲かせ始めました。日に日に花数が増えてきています。
さて、みなさんの願いの方は・・・・・・・・?
植物園では、花とみどりを通じて、これからもみなさんの幸せを応援していきます!


(園長 上田)

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