今までは,あんまりじっくりと植物園というところに来る機会もなかったのですが, 10 月より福岡市植物園に配属になったため,他の植物園がどのようになっているのかが,とても気になっていました。そんな中,今月,職務に合わせて茨城県にある水戸市植物公園に行く機会がありましたので,水戸市植物公園の宣伝を兼ねてどのようなところだったかお伝えします。 水戸市植物公園は納豆と偕楽園で有名な水戸市の中心から車で 15 分ほど行ったところにある植物公園です。 HP を見ると鑑賞大温室や熱帯果樹園,芝生園などなど様々な見どころがあるということで期待しながら,行ってきました。 実際に,植物公園内に入ると綺麗な芝生とその奥にラクウショウの並木が印象的な景観です。紅葉のシーズンは,芝生の緑とラクウショウの紅葉が想像出来る素敵な空間なのでしょう。 園内は多くの草花が咲き誇っており,目には色々な色彩が飛び込んできます。後で伺ったところによると園長さんが草花に力を入れているとのことで,その特徴が出ているのかなとの印象です。 行った時には,ちょうど,サルビアガーデンフェアが行われていたので,色とりどり,様々な品種のサルビアが効果的に植栽され,とてもきれいにされていました。 温室に入ってみると,ん,何か見覚えのあるような,違和感を感じないなーと思ったら,それもそのはず,福岡市植物園の温室と同じ建築家の瀧光夫先生が設計されたものでした。 余談ですが,趣味の園芸の撮影も行われている模様で,園芸王子こと三上真史さんが手入れをしたというラベンダーの鉢なんかもありました。(三上さんファンには垂涎ものかもしれませんね) いつもは福岡市植物園の園内ばかりを見ているので,他の植物園に行くことで気が付くことがたくさんありました。そんな中で,もっと福岡市植物園の魅了が向上出来るアイデアなんかも思いつきましたので,今回の視察の経験をうちの園にも還元していければなと夢が膨らんでいます。 茨城県に行くことがあれば,偕楽園だけでなく水戸市植物公園にも足を運んでみてはいかがでしょうか。 (植物展示係)