2016年10月27日木曜日

コスモス(2016.10.27)


コスモス,やっと綺麗に咲きました,台風や暑さにめげず咲きました。花いっぱいの植物園に

ご来園ください。10月の土日はガーデントレインも運行(雨の時中止)しています。

                                                 (運営係S)

2016年10月26日水曜日

水戸市植物公園に行ってきました(2016.10.25)


今までは,あんまりじっくりと植物園というところに来る機会もなかったのですが,10月より福岡市植物園に配属になったため,他の植物園がどのようになっているのかが,とても気になっていました。そんな中,今月,職務に合わせて茨城県にある水戸市植物公園に行く機会がありましたので,水戸市植物公園の宣伝を兼ねてどのようなところだったかお伝えします。

 

水戸市植物公園は納豆と偕楽園で有名な水戸市の中心から車で15分ほど行ったところにある植物公園です。HPを見ると鑑賞大温室や熱帯果樹園,芝生園などなど様々な見どころがあるということで期待しながら,行ってきました。

実際に,植物公園内に入ると綺麗な芝生とその奥にラクウショウの並木が印象的な景観です。紅葉のシーズンは,芝生の緑とラクウショウの紅葉が想像出来る素敵な空間なのでしょう。



園内は多くの草花が咲き誇っており,目には色々な色彩が飛び込んできます。後で伺ったところによると園長さんが草花に力を入れているとのことで,その特徴が出ているのかなとの印象です。

行った時には,ちょうど,サルビアガーデンフェアが行われていたので,色とりどり,様々な品種のサルビアが効果的に植栽され,とてもきれいにされていました。





温室に入ってみると,ん,何か見覚えのあるような,違和感を感じないなーと思ったら,それもそのはず,福岡市植物園の温室と同じ建築家の瀧光夫先生が設計されたものでした。



余談ですが,趣味の園芸の撮影も行われている模様で,園芸王子こと三上真史さんが手入れをしたというラベンダーの鉢なんかもありました。(三上さんファンには垂涎ものかもしれませんね)



いつもは福岡市植物園の園内ばかりを見ているので,他の植物園に行くことで気が付くことがたくさんありました。そんな中で,もっと福岡市植物園の魅了が向上出来るアイデアなんかも思いつきましたので,今回の視察の経験をうちの園にも還元していければなと夢が膨らんでいます。

茨城県に行くことがあれば,偕楽園だけでなく水戸市植物公園にも足を運んでみてはいかがでしょうか。
(植物展示係)

2016年10月21日金曜日

目玉焼きの木-タイワンツバキ(2016.10.21)


庭木園にタイワンツバキ Gordonia axillaris  が咲いています。花は一重の平開咲きで純白の花弁に黄色い雄しべが多数つきます。


花はぽとり落ちて雄しべを上に地面に並び、その様子がまるで目玉焼きのように見えます。そこで英語名はフライドエッグツリー Fried egg tree (目玉焼きの木)と名付けられています。

この花は、その名のとおり台湾や中国、ベトナムが原産で、日本のツバキ属 Camellia に比べて葉が長い(長楕円形)のが特徴で、縁にわずかに鋸歯があります。


花期は長く、昨年の記録では10月初めから11月末ごろまで咲き続けます。芝生広場東側、園路から階段を下りたところに咲いていますので是非ともご覧ください。          (解説員)

2016年10月17日月曜日

バニラアイスのバニラってランの一種なんです。(2016.10.17)


バニラ Vanilla planifolia  ラン科バニラ属




    バニラは、バニラアイスクリームなどでよく聞きく名称ですが、実はランの一種です。当園にも、ラン温室2に展示しています。   

                                                                          ラン温室2

        バニラの花は、毎年6月ごろ、小ぶりながら、薄い黄緑色をしており、ランの特徴であるリップ(唇弁)もった花を咲かせます。開花は午前中のわずかな時間しか咲いていませんので、見られた方は大変運がいい人だと思います。
 


ランの花(真ん中がリップ)



ランの花

 

  バニラの実は、インゲン豆のような形をして、初めは緑色をしていますが、次第に黒色に変わっていきます。サヤの中には、直径0.2ミリ程度の小さな種子が無数に詰まっています。ちなみにバニラの語源は、スペイン語で「さや」という意味の「バイナ」から、バニラと呼ぶようになったそうです。
 




バニラのサヤ(緑色の若いサヤ)



バニラのサヤ(黒色の熟したサヤ)



  高級なバニラアイスに入っている黒い粒々、その1つひとつが種子なのです。そのバニラの種のことをバニラビーンズと言います。このバニラビーンズを収穫し、独特の甘い香りに変えて使えるようになるまでには、いくつもの遠い道のりがあります。

 

サヤの中のバニラビーンズ(バニラの種)


  そもそも生のバニラビーンズには味も香りもありません。収穫後、数か月かけて発酵・乾燥を繰り返すキュアリング(乾燥熟成処理)という過程を経てはじめて、独特の甘い香りと風味を持つ匂いを発散するようになります。

    このバニラビーンズの利用は、昔からメキシコで使われていました。ヨーロッパで知られるようになったのは、16世紀スペイン人コルテスが、チョコレート飲料の香りづけにバニラビーンズを使うことをヨーロッパに伝えたもので、バニラ風味のホットチョコレートはヨーロッパ各地の宮廷でブームになったそうです。18世紀になると、アルコール飲料やたばこや香水にも使用されるようになりました。

  バニラ商業栽培は19世紀初め、バニラビーンズを収穫する目的でヨーロッパに持ち込まれ、そこからインド洋の島々に運ばれましたが、島々には授粉を行なうハチがいなかったため,実を実らせようとする試みはうまくいきませんでした。そのため19世紀中ごろフランス領レユニオン島にて人の手で授粉する実用的な方法を完成させるまで、メキシコがバニラ取引を独占していました。

    現在はメキシコ以外の土地でもバニラの栽培が行なわれるようになり,今日のバニラビーンズの主産地は,インドネシア,マダガスカル,レユニオン,コモロ諸島などです。

    この処理過程は、非常に手間がかかるため、バニラは非常に高価な香料となっていますが、19世紀後半にはバニラの主成分である「バニリン」が人工的に合成され、近年は、合成バニラが多く使われるようになり,天然バニラが使用される割合は少なくなっているそうです。
 
バニラは、バニラを愛する先人たちの歴史が詰まった食材なのです。
 


 バニラの小箱

 採取したバニラの実を常時展示しており、匂いを嗅ぐことも出来ます。
 

  当園ではバニラの他、日頃見られないランを所有しており、花が咲いたときに展示していますので、ぜひ直接植物園にお越しいただき、本物を見ていただければと思います。

  ご来園、心からお待ちしております。

                                                                                                                                         (植物展示係)

2016年10月13日木曜日

「時期遅れで、アサガオを播いてみました」の結果報告(2016.10.13)

9月1日に播種したアサガオの開花結果について、報告します。


播種は5つのポリポットに、4品種を一粒ずつ播きました。
発芽の状況は、一ポットは4品種とも発芽せず、一ポットは2品種、二ポットは3品種、そして4品種すべてが発芽したのは一ポットだけでした。(全体の発芽率は60%)
9月10日に、3品種と4品種が発芽した一ポットずつ(計二鉢)を発泡スチロールの箱で暗黒処理をしました。下の写真のように箱に入れて、ふたをかぶせます。


処理は10日の午前5時~11日の午前9時まで、16時間暗黒処理(短日処理)一回です。
処理後のポットは次の写真のようになりました。白いラベルを立てたポットが短日処理分です。
一ポットは発芽していませんので、この後は4ポットで比較します。
9月29日に、蕾を確認できました。上が未処理、下が短日処理(白ラベル)のアサガオの蕾です。





10月7日に初開花です。桔梗咲のピンクです。
無処理のアサガオが一番早く咲きました。

次の日に咲いたのが、桔梗咲の青です。同じポットの別の品種です。
この日は、短日処理したポットの桔梗咲ピンクも開花しました。

全体の開花経過を順に載せます。上から順に10月7日、8日、9日、そして12日です。
播種して40日前後で、ほとんどの株で一輪目が開花しました。
桔梗咲ピンク以外の開花した花の写真です。上から、桔梗咲青、大輪の薄いピンク、そして、青地に縦の白いラインが入ったメリーゴーランドです。


10月12日時点での結果をまとめました。

           短日処理①  短日処理②  無処理①   無処理②
株数           3        4        2        3
開花輪数        7        9        6        7
初花開花日   10月8日    10月9日   10月7日   10月9日

今回は、播種日の9月1日時点で(福岡での)日長が12時間16分、処理日の9月10日には12時間4分でした。
アサガオの限界暗期は8~9時間(つまり明期が15~16時間)であるといわれていますから、アサガオにとって、この時期の自然日長で完全に短日と感じていたということです。ですから、短日処理してもしなくても、すべての株は播種から40日前後で開花してしまいました。
アサガオは子葉が展開した段階で、光周性に対する感受性を持つとのことですから、品種による早晩生もあるのでしょうが、総合的には、発芽が遅く子葉の展開が遅れた株は開花が遅かったということでしょう。
今回の比較実験は差が出ませんでしたが、来年4月に再度短日処理実験を行って、処理の効果を確認するつもりです。
次回の報告をお楽しみに。

(緑の相談員 O)






2016年10月12日水曜日

楽しみながら植物を学ぼう!! ~環境学習の取り込み~(2016.10.12)

福岡市植物園は,動物園と隣接していることもあり,子どもから高齢の方まで幅広い年代の人々に親しまれています。また,都心からも近く,豊かな自然を身近に楽しむことができます。
この植物園の豊かな自然を活用するために,当園では様々な取り組みを行っています。
今回は,今年新しく導入した環境学習の取り組みを2つ,紹介します。

1つ目は,セルフ学習シート『温室おたのしみシート』 です。

温室では,サボテンや多肉植物,熱帯の植物など,世界各地の植物を一同に見ることができます。そこで,温室の植物の魅力をより伝えるため,『温室おたのしみシート』を作成しました。
 
 
こちらがおたのしみシートの一例です。写真の植物を探しながらビンゴを完成させていくゲームです。このように,だれでも簡単に楽しめる内容となっておりますので,小さなお子様でも参加することができます。もちろん大人も参加できます。現在,約5種類のおたのしみシートを温室の入口に設置しています。好きなシートを選んで,温室の中を探検してみましょう。

また,温室内では,バニラからできたバニラビーンズの香りをかいだり,トゲのないサボテンに触れたりと,楽しみながら学べる様々な工夫をしています。
このように,見て楽しむだけでなく,匂ってみたり,触ってみたりと,五感で楽しみながら植物の魅力を感じてもらえたらと考えています。

 
2つ目は,自然体験教室『植物の不思議を探しに行こう!』 です。

たくさんの種類の植物がある植物園では,木の実を食べに来た鳥や,葉っぱを食べにきたバッタ,花の蜜を吸いに来たチョウなど,多くの生き物を見つけることができます。

このイベントは,まほろば自然学校の主催のもと,子どもたちが興味を持つものについて,様々な視点から調査・研究を行います。そして最終日では,たくさんの人に向けて植物の魅力をポスター発表形式で伝えてもらう講座です。

第1回目(9月24日開催)は,園内を巡ってテーマ探しをしてもらいました。園内をまわりながら,わかったこと・気づいたことを記録していました。
 
 
 
 
あと5回の講座を経て発表会へつなげていきます。発表会は2月18日(土)の午後,緑の情報館2階の会議室にて行います。どなたでも参加できますので,ぜひお越しください。
・主催:まほろば自然学校
・共催:西日本短期大学緑地環境学科(西川研究室),福岡市植物園
※本イベントの募集・受付は終了しました

                                                    (植物展示係)

”白き手を振るがごとくに芒かな”俳句の展示を入れ替えました(2016.10.11)





野草園の休憩所内に展示している俳句作品を入れ替えました。
今回展示した句の中から、いくつかご紹介します。

”白き手を振るがごとくに芒かな” 新藤和子
(しろきてをふるがごとくにすすきかな)


”芒(ススキ)”は秋の七草の一つです。
秋の七草は、万葉の歌人、山上憶良が選定したもので、その歌中では「尾花(おばな)」という名前で登場しています。
ススキは、この「尾花(おばな)」の名前の他に、「袖振り草(そでふりぐさ)」の別名も持っています。
「袖振る」という言葉は、昔は、別れを惜しんで袖を振ること、つまり手を振るしぐさを表したそうです。



作者が詠まれた句は、まさに「袖振り草」そのものです。
高原に遊びに行った帰り、風にゆれるたくさんのススキたちが別れを惜しむかのように手を振る、そんな情景が浮かんできます。私も、この秋、阿蘇か九重に遊びに行きたくなりました。







”コスモスや風かたまつて動かざる” 有田真理子
(コスモスやかぜかたまってうごかざる)


コスモスはキク科の一年草で、北米メキシコの高原地帯が原産地です。
日本ではこの時期になると各地の広大なコスモス畑が話題となり、秋の行楽シーズンの到来を知らせてくれます。



句に詠まれたコスモスたちは、一定の力で吹き付ける風を受けて、少し傾きながらも皆でじっと耐えているのでしょうか。
実体のないはずの”風”が”かたまる(固まる)”という表現が秀逸です。


コスモスが見頃となる10月は、肌寒さを感じ始める頃です。
句を読んでいると、まもなくやってくる冬の気配を感じます。


俳句を展示している野草園では、フジバカマとタイワンホトトギスとアサギマダラの競演を見ることができます。


*この展示は、植物園で句会を開かれている「植物句会」松尾康乃主宰のご協力のもとに展示しており、約1か月おきに入れ替えを行っています。

*展示場所はこちらです。
*展示している俳句の一覧です。

(園長 上田)
















2016年10月6日木曜日

この虫の名前は?(2016.10.6)

台風一過の10月6日の昼休み、快晴の園内を歩いて観察していると、フジバカマに綺麗な蝶?がいました。
でも、蝶にしてはなんか変です。手ですぐに捕まりますし、花にとまっている姿も羽を広げています。


これは、蝶?蛾?
ということでさっそく調べてみると、「サツマニシキ」という蛾でした。
名前もなかなか良い感じですが、見た目は綺麗で、蝶そっくりです。
マダラガ科の一種で、本州から南西諸島まで分布しており、成虫の発生は8~10月とのこと。
幼虫はヤマモガシの葉を食草としているようです。ヤマモガシは園外自然林にあるようです。そこで羽化したのでしょうか?
灯火にも飛来するようですが、昼飛性の蛾のようで、昼休みに出会うことができました。
危険を感じると鳥などに忌避効果のある黄色い泡を出すそうです。
蛾の仲間の中では、最美麗種のひとつともいわれています。
植物園にはさまざまな植物があるので、多くの虫が生息しています。
(ポケモンも生息?)
昆虫に興味がある方は、是非ご来園ください。


(植物園 緑の相談員 О)





2016年10月4日火曜日

小さい秋(2016.10.4)

10月になりましたが、まだまだ暑い日が時折やってきます。
台風18号接近で、我が家でも強風に備えての事前対策をやりましたが、合間に見つけた我が家の庭の「小さい秋」を紹介します。


ピンク一重のシュウメイギクです。このほかにも白一重、ピンク八重もあるのですが、まだ咲いていません。ピンク一重の生育が旺盛で、他の品種を圧倒しています。


次にギボウシの花です。庭石の隙間で暑い夏を越して、しっかり咲きました。

ホトトギスの2品種です。一方はすでに開花していますが、もうひとつは蕾の状態です。
品種によって開花時期が異なるようです。


庭の甘夏の実も膨らんできました。我が家の甘夏は、今年は裏年に当たるのですが、それでもしっかり実っています。


あまり、お見せするものでもないのですが、庭のリコリス(黄色のヒガンバナ)の開花の終わった花茎をこの連中がボリボリとかじっています。最近、ご相談の多い「ハマオモトヨトウ」です。我が家では数年前から出始めましたが、農薬を一切かけていないので、かなり繁殖してきました。
これも我が家の「小さい秋」です。


サフランが芽を伸ばし始めたので、箱開花の準備をしました。このまま室内で、蕾が上がってくるのを待ち、オシベの花粉が出る前にメシベをとって、乾燥させます。ひとつの球根から数輪開花するのでかなり収穫できます。
最後に、本日植物園のフジバカマにやってきたチョウを紹介して、「小さい秋」を締めくくります。



イシガケチョウの色違いが二頭、飛んでいました。





(植物園緑の相談員 О)