ジンチョウゲの香り 三大香木のひとつ(2017.3.3)


この時期温室前の園路を歩くと上品な香りがします。ジンチョウゲの香りです。

 ジンチョウゲという花のことは、若い人たちは音楽や国語の教科書に掲載された松任谷由美さんの「春よ、来い」の一節 ♪いとし面影の沈丁花~ で知った方も多いと思います。
漢字は香木の沈香(じんこう)と香辛料の丁子(ちょうじ クローブ)に由来しています。学名は Daphne odora (ダフネ オドラ) 種小名の odora は芳香があることを意味します。
 この花は実は花びらがありません。花びらのように見えるのは萼(がく)で、筒状になっているので萼筒(がくとう)と呼ばれ先が4つに広がります。


なお、この時期に筒型の黄色い花を咲かせるミツマタも同じジンチョウゲ科に属します。

ところで世の中にはよく「三大〇〇」ということで代表する三つのものを並べますが、タイトルの「三大香木」はなにが並ぶのかご存じですか。
 一般的にはジンチョウゲの他、クチナシとキンモクセイが並べられるようです。

              


それぞれ春、夏、秋の季節の到来を知らせてくれる強い香りが特徴的な花ですね。(解説員)

コメント

このブログの人気の投稿

秋でもないのに・・春の紅葉(2020.4.4)

「卯の花」ってどんな花?(2017.5.31)

さまざまな樹皮の表情(2017.12.14)