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5月, 2017の投稿を表示しています

「卯の花」ってどんな花?(2017.5.31)

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  先日、公民館活動でコーラスをやっていらっしゃるという女性が植物園にみえられました。 最近皆さんで唱歌の「夏は来ぬ」を歌っているのだけれども、歌詞にでてくる「卯の花」を残念ながらだれも知らなかったので、代表して調べにきましたとのこと。  「夏は来ぬ」 ♪~ 卯の花の匂う垣根に 時鳥(ほととぎす)早も来鳴きて 忍び音(しのびね)もらす 夏は来ぬ  佐々木信綱作詞、小山作之助作曲の、明治時代につくられた季節感あふれる名曲ですね。  郷土樹木園の園路沿いに咲いているので、早速ご案内して清楚な白い花を見てもらいました。 標準和名はウツギ、ユキノシタ科の落葉低木で北海道~九州、奄美大島の山野に自生しています。和名のウツギは「空木」の意味で幹が中空であることに由来しています。    卯月(旧暦の4月、今年は4月26日~5月25日が旧暦4月)頃に咲くので「卯の花」とも呼ばれています。また園内には八重咲きの変種であるサラサウツギも咲いています。   昨日の朝、「小笹団地正門前」バス停から植物園まで歩いていたらホトトギスの特徴的な「トッキョキョカキョク」という鳴き声も聞こえてきました。初夏の植物園で季節感を味わってください。 (解説員)

3日間しか咲かない異臭花「ゾウコンニャク」が開花し始めています!!(2017.05.30 )

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ゾウコンニャクは, コンニャクの仲間で、エレファント・ヤムともいいます。地下にゾウの足のような球茎があるのがその名前の由来です。その花は,強烈な臭さで有名です。。。 そのゾウコンニャクに花芽ができたため, 5 月 26 日より,植物園温室入口にてゾウコンニャクの展示を開始しました。  そして昨日, 5 月 29 日の様子。花芽が開き始めています。開花の時期は,早ければ,今週末遅くとも来週頭と予想しています。  こちらは昨年, 6 月に咲いた様子です。形も特異ですが,咲いた直後は強烈な異臭がするそうです。  他の事例から,花が完全に咲く時間帯は,夕方と予想しています。強烈なにおいは開花後,数時間で薄れてしまいます。開花状況は,今後もできるだけ早くお知らせしますので,関心のある方はご確認ください。

温室の水生室で,今年最初のオオオニバスの花が開花しています(2017.05.26)

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オオオニバス(大鬼蓮、 Victoria amazonica )は, スイレン科の水生植物で,大きな浮き葉を持っていることが特徴です。 福岡市動植物園では,植物園温室の水生室で育てています。 今年最初のオオオニバスの花が開花しました。  昨日は,このようなつぼみでした (5/25 11 時撮影 ) 。  今朝には,真っ白な花が咲いていました (5/26 10 時撮影 ) 。 この花は,一日経つとピンク色に変化します。    また, オオオニバスのある 水生室では,日本最大級のチョウ, オオゴマダラもフワフワと飛び回り,花の蜜を吸っています。  運がよければ,オオオニバスの花にとまっているオオゴマダラを 見ることができるかもしれません。福岡市動植物園に来られた際には, ぜひ,植物園温室にも遊びに来てください。 

「この花、何ですか?」③(2017.05.25)

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時の経つのは早いもので、もうすぐバラの五月が終わります。 五月になって、ホークスは元気が出てきましたが、先発陣の故障が心配です。 さて今回は、五月に咲いた花の中から、「この花、何ですか?」③をお届けします。 皆さん、いくつわかるでしょうか? 比較的簡単そうなものから始めます。 第1問 皆さん知っているのに「〇〇〇」と答えます。 第2問 6月に収穫です。ホクホクです。 第3問 5月に良い香りを漂わせます。蕾が少し赤紫色なのが特徴です。 第4問 黄色の花弁がきれいです。種子が落ちて、どんどん殖える予感がします。  第5問 「立てば〇〇〇〇〇、座ればボタン」と言われます。 第6問 わかりやすいですね。我が家では、甘夏の樹の下で良く育っています。 第7問 ピンクの花が一斉にたくさん咲きます。株分けでどんどん殖えます。 第8問 青から白へ花色が変化します。地植えでも鉢植えでも楽しめます。 第9問 雌雄異株です。この花は雌花です。果実は酸味がありますが、完熟すると甘いです。 第10問 葉っぱがクルクルと巻いて変わった形になる球根植物です。昨年、分球しました。 皆さんはいくつわかったでしょうか? 後日回答しますので、しばらくお待ちください。 (緑の相談員 O)

そろそろ蛍が飛び交う時期ですね(2017.5.24)

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 そろそろ各地で蛍が飛び交う季節ですね。私の住んでいる古賀市でも昨日の夜飛んでいるのを見ました。ということで、今回取り上げたのはホタルブクロ【蛍袋】。  ちょっとピークは過ぎましたが水生植物園の中に咲いています。  別名チョウチンバナ【提灯花】とも呼ばれるように、先が開いた釣り鐘形の花を下向きにつけています。和名の由来は、提灯の古語「火垂(ほたる)」によるとか、また一説には子どもがこの花の中に蛍を入れて遊んだことによるとか諸説あるようです。  下向きの花を下からのぞいてみました。花びらの筒の中に細かい毛が生えているのがわかりますか?花の中心に見えているのは雌しべで、その奥に蜜を貯めておく部屋があります。細かい毛は、その蜜を求めて集まってくるハチなどの昆虫の足場として利用されます。そして、はい上がってきた昆虫の背中には雌しべの付け根にある雄しべの花粉がつくことになります。ホタルブクロの下向きの花は、実は昆虫たちに花粉を運んでもらうための大事な意味があるんですね。 (解説員)

 “薔薇に触れ銀の雫となりし雨”俳句の展示入れ替えました。(2017.05.12)

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野草園の休憩所内に展示している俳句作品を入れ替えました。 今回展示した句の中から、いくつかご紹介します。 今朝の’オードリー・ヘップバーン’ “薔薇に触れ銀の雫となりし雨” 松尾康乃 (ばらにふれぎんのしずくとなりしあめ) 今年の園内のバラ園の開花は、やや遅めでした。 この数日間が、一年でバラ園が最も輝く時期になりそうです。 しかし、残念ながら今日はあいにくの雨。 お客様の姿もまばらです。 句でも、雨に濡れるバラの姿が詠まれています。 「花の女王」とも称されるバラ。 その絶対的な美しさは、花びらに付く雨しずくさえも、輝く“銀の雫”に変えてしまうようです。 “ まうサクラしめるネクタイ覚悟見ゆ ”  白根 (まうサクラしめるネクタイかくごみゆ) 今年のソメイヨシノの開花は、バラと同じく遅いものでした。 植物園のソメイヨシノも、2015年の開花が3月21日、2016年が3月20日だったのが、今年は3月29日と、いつもよりも1週間以上遅い開花でした。 そのおかげ ( ? ) で、久しぶりにサクラの花びらの中を歩く新一年生の姿を見ることができたのは、うれしいことでした。 句に詠まれているのも、桜吹雪となって、自由に舞うサクラの花。 その下を足早に歩くのは、新しいネクタイを締めやや緊張した面持ちの新社会人でしょうか。 どちらも「春」を象徴する風物。 二つのコントラストが楽しい句です。 *この展示は、植物園で句会を開かれている「植物句会」松尾康乃主宰のご協力のもとに展示しており、約1か月おきに入れ替えを行っています。 *今回展示している俳句の一覧です。 ( 園長 上田)

植物園は野鳥の宝庫!!今日から愛鳥週間です!(2017.5.10)

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福岡市の中心部にありながら,樹木・花・水と環境豊かな植物園は,野鳥の宝庫でもあります。 5月10日(水)~5月16日(火)は愛鳥週間。 小鳥たちの愛らしさはもちろんのこと,それを支える環境の大事さに思いをはせる機会としたいものです。 時を同じくして,バラ園は華やかさの盛りを迎えています。 連休明けのちょっと疲れた心と体には,新緑の輝きと,小鳥たちの美しいさえずりと,バラの香りに囲まれるひと時を。 皆様のご来園をお待ちしています。                                         (植物展示係 佐藤)

グリッピより,バラに願いをこめて(2017.5.9)

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 こんにちは! グリッピです! 植物園のバラ園はいよいよ見ごろをむかえているよ! 今年のテーマは「バラに秘められた物語」  その名に願いが込められた,バラたちとと一緒に写真をとったよ! 「ピース」 1945年に命名 第二次世界大戦後の世界平和を願って名づけられたんだって。 やさしく美しい花色のバラに,人々は希望を込めたんだね。                                                                                                                                                  「ローラ」                       ラテン語で「月桂樹の葉」            月桂樹の葉は「名誉・勝利・学問の優秀さ」の象徴なんだって!            受験生のお守りにおすすめだね!                        バラ園はこれからが見頃! 250種1,100株のバラたちに会いに来てね!           バラまつりの期間中の土日は,グリッピもバラ園でみんなを待ってるよ!                   (福岡市花と緑のマスコットキャラクター  グリッピ)                                       

グリッピがバラ祭りに来てくれました(2017.05.07)

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 福岡市植物園では,バラ祭りが開催中。約250種、1,100株のバラたちが次々に美しく香り豊かな花を咲かせています。  そんな中,さらに花をいっぱい咲かせるためにグリッピがバラ園に現れてくれました。  グリッピも福岡市植物園で皆さんとお会いできることを楽しみにしています! (5月21日までの土日に会うことができます)

咲き誇る花の女王「バラ」(2017.05.06 )

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咲き誇る花の女王バラ。 雨の後,バラ園で撮影しました。 どのバラが好みですか? アンクルウォルター 黒真珠 プリンセスチチブ 夕映え サマーファッション バーンスタインローズ アルティシモ ダブルデライト カリネラ ホワイトクリスマス クリスチャン・ディオール ジョンFケネディ パパメイアン エリザベス・ハークネス   他にもたくさんのバラが旬を迎えようとしています。(解説員N)

植物園ガイドボランティアの研修会を実施!(2017.5.3)

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  4月24日(月),土・日・祝日に植物園の園内でガイドをしていただいているボランティアの皆さんの研修会を行いました。   研修場所は,たくさんの里山ボランティアの方々が活躍している   「かなたけの里公園」( http://kanatakenosato.jp/ )でした。   「施設を利用される皆さんがボランティアです。」と「チーム里の環」の豊崎さんに施設の運営などご説明を受けました。   ボランティアの皆さんが整備された竹林は見事なものでした。  最後に新玉ねぎの収穫体験などを行い有意義な研修会となりました。                                                                                                         (T・F)