「卯の花」ってどんな花?(2017.5.31)




 先日、公民館活動でコーラスをやっていらっしゃるという女性が植物園にみえられました。
最近皆さんで唱歌の「夏は来ぬ」を歌っているのだけれども、歌詞にでてくる「卯の花」を残念ながらだれも知らなかったので、代表して調べにきましたとのこと。

 「夏は来ぬ」
♪~ 卯の花の匂う垣根に 時鳥(ほととぎす)早も来鳴きて 忍び音(しのびね)もらす 夏は来ぬ
 佐々木信綱作詞、小山作之助作曲の、明治時代につくられた季節感あふれる名曲ですね。

 郷土樹木園の園路沿いに咲いているので、早速ご案内して清楚な白い花を見てもらいました。
標準和名はウツギ、ユキノシタ科の落葉低木で北海道~九州、奄美大島の山野に自生しています。和名のウツギは「空木」の意味で幹が中空であることに由来しています。

  
卯月(旧暦の4月、今年は4月26日~5月25日が旧暦4月)頃に咲くので「卯の花」とも呼ばれています。また園内には八重咲きの変種であるサラサウツギも咲いています。

 
昨日の朝、「小笹団地正門前」バス停から植物園まで歩いていたらホトトギスの特徴的な「トッキョキョカキョク」という鳴き声も聞こえてきました。初夏の植物園で季節感を味わってください。
(解説員)


コメント

このブログの人気の投稿

秋でもないのに・・春の紅葉(2020.4.4)

さまざまな樹皮の表情(2017.12.14)