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7月, 2017の投稿を表示しています

「この花、何ですか?」④(2017.7.28)

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2017年7月九州北部豪雨災害の被災者の皆様に、心よりお見舞い申し上げます。 一日も早い復旧・復興をお祈りします。 「この花、何ですか?」を久しぶりに投稿します。 今回は6月~7月に我が家で咲いた花(園芸品種が中心です)を掲載します。 第1問 植物名はわかると思います。品種名はわかりますか? かなり有名な品種です。      昨年よりピンク色が褪せてしまいました。 第2問 これも植物名はすぐにわかると思います。「カサブランカ」に似た品種です。 第3問 植物名は葉の形でわかると思います。白地にピンクの覆輪八重の品種です。 第4問 薄いブルーの色が涼しげです。 第5問 よく見かけるのは、もう少し花弁が細長い種類です。 第6問 紫の小花が房状に咲いています。あまり聞きなれない植物名かもしれません。 第7問 草地で良く見かけるランです。      6年ほど前に鉢植えにして、今年は何本も花茎が上がってきました。 第8問 秋の七草なんですが、初夏に咲いています。 第9問 白い苞が目立ちます。 第10問 しっかりした茎に黄緑色の花が咲きます。切花でも日持ちが良いです。 今回はよく知られている植物も載せてみました。 園芸品種名までわかった方は、かなりの園芸通と言えます。 これから暑い夏が続きますが、植物園ではいろんな夏の花を見ることができます。 また、「夜の動植物園」も開催しますので、是非家族揃ってお越しください。 (緑の相談員 O) 

みんなの願いを咲かせます!(七夕飾りの続編)(2017.7.26)

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ここ数年、恒例となっている植物園の七夕飾り。 植物園ならではの「タラヨウ(葉書の木)」の葉を使った短冊も含め、来園者のみなさんからたくさんの願いを掛けていただきました。 6月中旬にササを置いてから7月9日までの約1ヶ月で、下がった願いの数は、455枚!(うちタラヨウの葉が192枚!) せっかくなので、いくつかご紹介を。 子どもからは・・・ ・おそらをとびたい ・けーきやさんになりたい ・しょうぼうしゃになりたい ・おこずかいがふえますように ・けーきたくさんたべれますように ・・・ 大人からも・・・・ ・恋が叶いますように ・無事に元気な赤ちゃんが産れますように ・結婚できますように ・家族が幸せに暮らせますように ・・・ 入口広場にササを置いて自由にかけてもらいました。(6月15日撮影) 願いがこもったこの短冊たち、土壌改良材に してエントランス花壇の土にすき込みました。 そして、その花壇に植えたのが、写真のヒマワリの苗たち。 まもなくすると、皆さん の願いがヒマワリの栄養となり、綺麗な花を咲かせてくれます。 昨年のヒマワリ花壇の様子 (園長 上田)

“花楝(あうち)人より来ては見上げては” 俳句の展示入れ替えました。(2017.7.13)

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まず最初に、先の7月5・6日の九州北部豪雨災害により甚大な被害を受けられた皆さまに対して、心よりお見舞い申し上げます。 同じ福岡県内という、私たちもよく知り関係も深い場所で起こった災害です。 これからの復興において、できる限りの支援をしていきたいと考えています。 野草園の 休憩所内に展示している俳句作品を入れ替えました。 今回展示した句の中からご紹介します。 “花楝人より来ては見上げては” 池田ひさ絵 (はなあうちひとよりきてはみあげては) “花楝(はなあうち)”の“楝(あうち・あふち)”とはセンダン(栴檀)の木のことです。 センダン科の樹木は熱帯から亜熱帯などに多く分布します。 センダンも南方系の樹木らしく、生長が早く大木になる木で、園内でも最大級の樹に成長しています。 初夏、5月上旬ごろから5月末ころに、淡い紫色の花をたくさん着け、遠目から見るとうっすらと紫色のぼかしをかけたようにも見えます。 古い呼び名である「あふち」とは、花色の「淡い藤(あわいふじ)」色に由来するといわれます。 また、センダンは、林の中の木というよりは、川沿いや海辺などで一本だけ大木となったものを多く見かけます。 句にあるように、フジも終わりかけの五月の中旬ごろ、遠目に涼やかな紫色に染まった大樹を見つけ、「何の木だろう?」と近寄り、花を見上げたという経験をお持ちの方も多いのかもしれません。 また、センダンは秋にたくさんの実を付けます。 数珠(じゅず)のように見えることから「千珠(せんだま)」と呼ばれ、それが「センダン」の名前に変化したともいわれます。 また、センダンの実は、実際にも数珠玉の材料にもされるくらい堅く、人が踏んでもなかなか潰れません。 2月頃、たくさんの実が落ちた園路を歩く時は注意が必要です。足をすくわれて転んでしまい思わず「アウチ!(OUCH!)」と声を上げることがないよう、くれぐれもご注意を。 *この展示は、植物園で句会を開かれている「植物句会」松尾康乃主宰のご協力のもとに展示しており、約1か月おきに入れ替えを行っています。 *今回展示している俳句の一覧です。 (園長 上田)

今、サボテン・多肉植物室がおもしろい

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 キソウテンガイ【奇想天外】という植物をご存じですか? 変てこな和名ですが、アフリカのナミブ砂漠に分布するれっきとした裸子植物です。生涯を通じて一対2枚の葉だけを伸ばし続けるというユニークな植物で、非常に寿命が長いことでも知られており最も長寿なものは2千年以上生きていると考えられています。和名はこのような一風変わった生態にちなんでいます。 当園ではサボテン・多肉植物室の一画で、2枚の葉を左右に伸ばし続けるという形態の特異性からビニールパイプを利用して育成しています。 この大変珍しい「世界三大珍植物」のひとつとしても知られるキソウテンガイの花が、現在サボ テン・多肉植物室で咲いています。(雌雄異株の雄花) 1億年ほど前に出現してから、現在にいたるまでその姿をほとんど変えていないと考えられて いる、この不思議な植物の花を是非ともご覧ください。  またサボテン・多肉植物室ではその他、一見ヒトデのような形でちょっと臭い匂いのするサイカク【犀角】や、森林性のサボテンで紫色の果実をつけるドラゴンフルーツなどのユニークな花も見ることができます。 連日猛暑が続いていて「熱い温室なんてとんでもない」とお考えの方もあると思いますが、サボテン・多肉植物室の隣、ベゴニア類などが育つ鉢花室は年間を通じて25度前後に室温を調節しており、知る人ぞ知る「クールスポット」です。花を見ながらゆっくりと涼むことができますよ。  ちなみに前記の「世界三大珍植物」のあとの二つはラフレシアとオオオニバスだそうです。(諸説あり) (解説員)

我が家の月下美人(2017.7.5)

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福岡市植物園では、月下美人の日長処理をして開園時(昼頃)にお客様に見せるようにしています。 ですが、我が家では自然条件ですので夜に咲きました。 蕾が全部で7輪ついたのですが、そのうちの6輪が7月2日9時30分ころに満開になりました。 普通は夜10時~11時に開花するのですが、夕方にコップ一杯の水をやったことで開花時間を早めたのかもしれません。 上の写真では開花した花が4輪と蕾が1輪写っています。 開花した残り2輪は、裏側で咲いています。 残った蕾1輪も、翌日の7月3日夜10時に開花しました。 この花は切花にして、写真を撮りました。 昨年は2輪が同時開花でしたが、今年は6輪同時開花+1輪ということで、株の疲れが心配です。 開花までの経過写真を下に掲載します。 6月29日:蕾が少し上を向いてきました。 6月30日:花首がさらに曲がり、かなり蕾が膨らんできました。 7月2日:朝7時過ぎ、蕾がパンパンです。 7月2日:朝の蕾のアップです。 7月2日:夕方6時過ぎの蕾です。まもなく、開花します。(ここでコップ一杯の水を与えました) 7月2日:夜8時半ころ、開花が始まりました。 この後、はじめの写真のようにさらに花が開きます。 植物園では、昼夜逆転処理をすることで日中に月下美人の開花を見ることができます。 開花状況はホームページで随時お知らせします。 是非、植物園にお越しください。 (みどりの相談員 O)