2017年9月11日月曜日

“小さくともはや瓢箪でありにけり”俳句の展示入れ替えました。(2017.09.12)


野草園の休憩所内に展示している俳句作品を入れ替えました。
今回展示した句の中から、いくつかご紹介します。

“小さくともはや瓢箪でありにけり” 松尾康乃
(ちさくともはやひょうたんでありにけり)


 “瓢箪(ヒョウタン)”はウリ科ユウガオ属のツル植物です。原産地はアフリカ南部ですが1万年も前から世界中で栽培されているなど、人類との関わりの深い植物です。日本でも縄文時代には栽培されはじめ、イネよりも古く「日本最古の栽培植物」とも言われています。
 なぜそこまで広まったのか?ヒョウタンは成長が早く、そしてたくさんの実をつけます。さらにその実は大小さまざまで軽量かつ加工もカンタンです。水を運ぶ容器として、食器として、そして楽器として、人類の生活に不可欠な植物だったようです。
楽器のマラカスももともとヒョウタンで作られていました。

 福岡市の植物園内でも、毎年6月からの8月の間、ヒョウタンの棚で作った「ヒョウタントンネル」をつくり、たわわにぶら下がるたくさんのヒョウタンの実をご覧いただけます。
ヒョウタントンネル
 そのヒョウタンの実は、句にもあるように、花びらが枯れた直後からすでにヒョウタンのくびれが見られます。“小さきヒョウタンの実”は、ほぼそのままの姿でサイズアップしながら成長を続けるのです。

まだ若いヒョウタンの実

 ご紹介したヒョウタンの句は、読むにつけ、句の作者の自然に対する観察眼と、そこから「物語」を見出す感性の高さを感じます。俳句は素人の私でも「いい句だな」と感じます。

 最近、「ヒョウタンランプアート」などヒョウタンを使ったクラフトが人気のようです。植物園でも、毎年、園内でできたヒョウタンを使って「マイひょうたんづくり」のクラフト教室を開いています。今年は11月5日13:30~です。現在、参加者募集です。たくさんの申し込みをお待ちしています。
たまには、こんなばちかぶりのヤツも出てきます。

*この展示は、植物園で句会を開かれている「植物句会」松尾康乃主宰のご協力のもとに展示しており、約1か月おきに入れ替えを行っています。

*今回展示している俳句の一覧です。

(園長 上田)


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