2017年12月5日火曜日

“父母にそっと手をふる石蕗の花”俳句の展示入れ替えました。(2017.12.5)

野草園の休憩所内に展示している俳句作品を入れ替えました。
今回は、展示スペースに収まりきれないほど多数の作品をお寄せいただきました。
今回展示できなかった作品は、次回展示させていただく予定です。

展示した句の中から、いくつかご紹介します。


“父母にそっと手をふる石蕗の花” 百理
(ちちははにそっとてをふるつわのはな)


“石蕗(ツワブキ)”は、キク科の多年草です。
ツヤのある丸い葉は一年中濃い緑を保ち、日陰にも耐えることから、最近では和洋を問わずさまざまな緑化空間に使われています。

その花は、11月頃に地面よりすっくと花茎を伸ばし、先端に数輪の黄色い花を咲かせます。
花びらは、一枚一枚がクッキリと際立ち、大きく指を広げたかのようです。
言われると確かに、腕を高く伸ばして“手をふっている”かのように見えてきます。
そして、“そっと手をふる”相手は、“父と母”。
明るい黄の花色とも相まって、ちょっとあったかい気持ちになりました。




“青黄赤木の葉色づき信号機” 富雄
(あおきあかこのはいろづきしんごうき)


“青黄赤”? 信号機の色は「赤青黄」の順でふつう呼ぶのにな~、と思って気が付きました。
色の並びが紅葉の順番になっていることを。
ご存知の方も多いでしょうが、紅葉の仕組みは、まず葉の中のクロロフィル(青)が分解して、もともとあったカロテノイド(黄)の色が目立つようになり、その後、葉の中に残された糖でアントシアニン(赤)が合成されるというもの。
“青→黄→赤”の順で進んでいくのです。

今、園内のモミジは真っ赤な赤信号です。サザンカの赤も灯りはじめました。
園内を歩いていると、赤信号に足を止められて、なかなか前に進めないこの頃です。

*この展示は、植物園で句会を開かれている「植物句会」松尾康乃主宰のご協力のもとに展示しており、約1か月おきに入れ替えを行っています。

*今回展示している俳句の一覧です。

(園長 上田)

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