梅は咲いたか 桜はまだかいな(2018.2.9)






 立春を過ぎて、寒さで遅れていた園内のウメの開花がやっと本格的になってきました。
 ウメが咲いてくると、この時期次に気になるのはサクラの開花です。昨日の朝刊に日本気象協会が発表した桜の開花予想が紹介されていましたが、福岡の予想日は3月24日で全国的に平年並みの見込みとのことです。ご承知のとおり、開花予想はソメイヨシノを基準にして行われていますが、園内の早咲き種(ソメイヨシノより早く咲く種)の現在のつぼみの様子をお知らせします。



 まず園内で毎年真っ先に咲くカワヅザクラ【河津桜】です。カンヒザクラやオオシマザクラの自然交雑により生じたと考えられている早咲き種で、すでにつぼみが大きくふくらんでいます。ちなみに昨年の開花は1月28日(満開は2月22日)だったので、今年はやはり寒さで遅れているようです。



 次はシュゼンジカンザクラ【修善寺寒桜】です。やはりカンヒザクラが片親である雑種です。昨年の開花は2月21日(満開は3月1日)でした。



 最後はカンヒザクラ【寒緋桜】です。花は赤みが強く下向きに咲きます。昨年の開花は2月24日(満開は3月7日)でした。

 サクラのつぼみは、冬のきびしい寒さを感じたあとにはじめて休眠から覚めるという性質をもっています。そのため早咲き種の開花時期は、春先の気温の状況で毎年かなり変動するようです。

 ちなみにカワヅザクラの例ですと、昨年は1月28日でしたがその前2年は2月13日、2月22日でした。さて今年はいつごろ花を咲かせてくれるのか、待ち遠しいですね。        (解説員)

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