これもサクラの仲間?!セイヨウバクチノキ(2018.4.12)

                

 バラ園南側からモデル庭園に下りていく途中にセイヨウバクチノキ【西洋博打木】の白い花が咲いています。長い花穂を直立に出して長い雄しべが目立つ小花を多数つけています。

  このような花のつき方を総状花序(そうじょうかじょ)といいます。和名の中の「バクチ」とは?賭け事・ギャンブルのことです。以前(2016.9.29)のブログで紹介したバクチノキと同じように樹皮がはがれ落ちることからつけられた和名です。(ただしセイヨウバクチノキは相当老木にならないとはがれないそうですが)



バクチノキ
バクチノキもそうですが、このセイヨウバクチノキも分類的にはバラ科サクラ属です。原産は小アジア~東南ヨーロッパの常緑樹で、この花のつき方はとてもソメイヨシノなどと同じサクラの仲間とは思えませんね。細かい分け方では「バクチノキ亜属」に分類されます。
  同じように総状花序に花をつけるサクラ属の仲間にウワミズザクラ【上溝桜】があります。



 細かい分け方では「ウワミズザクラ亜属」に分類されますが、これもれっきとしたサクラ属で花木園で今満開状態です。

 園内では遅咲きグループの「サトザクラ」たち・・カンザン、フゲンゾウ、キクザクラ、ショウゲツ、イトククリ、フクロクジュなどがまだまだ楽しめます。さまざまなサクラの仲間を楽しみに植物園にお越しください。                                              (解説員)

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